Story

本当に必要とされる
ものづくりを目指して

1990年、靴下製造業を営む株式会社ウエストが創業88年目を迎えたその年、販売部門となる株式会社アイ・コーポレーションの設立と同時に「LISOIR-リソア-」は生まれました。
当時はストレッチ性の高いサポート糸だけで編んだ「ゾッキ編み」ストッキングが丁度出始めた頃。それまでのストッキングは、ナイロン糸とサポート糸を交互に入れて編んだ「交編(こうへん)」ストッキングが主流で、リソアも交編技術を採用して発売されました。理想の脚のために開発チームが求めたものは、交編の透明感と通気性、ゾッキのフィット感。当時はとても高価でメンテナンスも大変だったハイゲージ機を導入し、一般的な商品に比べて15%ほど編み目を細かくすることによって、それを実現しました。発売以来店頭のストッキングが次々とゾッキ編に入れ替わるなか、リソアはひたすら交編にこだわってまいりました。リソアをご愛用くださるお客様から感想をお寄せ頂くたびに、交編ストッキングを無くしてはいけないとの想いを強くしたからです。

こうして大切に育ててきたリソアが30周年を迎えた2020年、私たちは本気で女性のむくみ問題の解消に乗り出すべく、医療用ストッキングの製造工場の協力を得て2種類のサポートタイプを商品ラインに加えました。
リンパ浮腫や静脈性浮腫などの患者さんを救いたい、痛みから解放してあげたいという熱い想いから、世界標準となる生産環境を整え、世界へ向けて弾性ストッキングの開発に心血を注ぐこちらの工場。その想いに当社は大いなる信頼を寄せ、リソアを愛用する働く女性のための本格的なサポートストッキングを依頼しました。そのストッキングは、機能だけでなく美しさも兼ね備えたリソアが求める商品そのもの。女性の社会進出が当たり前となったいま、いくつになっても快適に仕事が続けられるよう、私たちは足元から女性の暮らしをサポートいたします。

更に私たちは、長年見直されることのなかった「ストッキングの常識」を全て見直しました。肌に刺激を与えないネームタグの位置や、プレゼントに使える箱型のパッケージデザイン、商品に傷をつけやすい中紙の廃止、外出先でもシーンによって履き替えられるリソアモバイルバッグの採用など、女性の潜在需要に応えるための商品開発に努めました。
いつの時代も常識にとらわれず、本当に必要とされるものづくりを目指して、私たちは理想の脚のためにできることを探し続けます。